今月の Software Design : 2013/04 (その5)

 「今月の Software Design 」の4月号の投稿の最終回です。

 遂に5月に入ってしまいました。5月号はなるべく早くに読み終えたいと思います。

 それでは今月も以下のフォーマットで書いてゆきます。

 

・記事のタイトル
( 1 行目 ) 記事の要約
( 2 行目以降 ) 感想

 

○ Linux カーネル観光ガイド

 OSS 奨励賞を受賞した青田さんによる perf コマンドの解説記事。記事では、perf コマンドによって行うパフォーマンス計測を行う CPU 機能 (PMU : Performance Monitoring Unit) の説明と、各種パフォーマンス計測情報にアクセスするための2つの CPU 命令(rdmsr 命令と rdpmc 命令)についての解説、そしてこれらを利用してパフォーマンス計測を行う perf コマンドとコマンドの使い方について解説しています。

 

○ IPv6 化の道も一歩から

 IPv6 ネットワーク構築手順についての手法についてのごくごく基本的な部分の触りの部分のお話です。中身は、サブネット内における IPv6 アドレスをどうやって管理するかというお話と、IPv6 の肝の NDP の基本動作といった簡単な説明を通して、IPv6 アドレスの自動設定について簡単に解説してくれています。最後に、IPv6 対応 OS と対応機材を購入して動作を確認してみましょうというお話です。

 ようやく IPv6 の具体的な話に入って来ました。ただ NDP について比較的詳しく解説してくれていますが、全体的に見て6ページと文量が多い割にそれほど多くの事は書かれていない印象です。個人的には、デュアルスタックやトンネリングを実現させるための、具体的な手法を詳しく解説してほしいのですが、これまでの4回は背景説明といった話が主だったので次回以降に期待です。

 

○ Monthly News from jus

 昨年12月に福岡と浜松で開催された jus 研究会のレポート記事。福岡大会では 30 代女性の労働者率が、20 代女性や 40 代女性と比べて低いといった問題にたいする改善案についていろいろと話し合われたみたいです。浜松大会では、ヤマハの牧野さんによるネットワークの見える化についてのお話について書いてあります。

 福岡大会の女性労働者の人口問題では、ありがちな男性と比べて女性云々といった話ではなく、30 代女性が、20 代女性や 40 代女性と比べて少ないといった切り口なのが渋いです。

 

○ Hack For Japan

 Developers Summit 2013 に出店した Hack For Japan チームのレポート記事。主に OpenData に関する取り組みとそのフィードバック、そしてこれまでの Hack For Japan の活動の振り返りについて取り上げています。OpenData については、昨年 12 月に設置された瀬電子行政 OpenData 実務者会議や経産省が設置した OpenData METI (http://datameti.go.jp/) など、政府や自治体も積極的に公共データを公開しており、現在は OpenData を活用してよりよいアプリを生み出すムーブメントがおきているといっています。その上で、どのように OpenData を活用するかについて行ったパネルディスカッションを取り上げています。Hack For Japan の振り返りについては、 3.11 以降行なってきた Hack For Japan の活動内容の反省と今後どうしていきたいかについて話した内容を取り上げています。

 

○ 温故知新 IT むかしばなし

 日本で(意外に)よく使われている Prolog についての紹介をしています。具体的には、Prolog がどんなもので、どんな特性の言語なのかといった紹介をし、Progolo の並列計算についてディープな話をしています。

 

○ Inside View

 CyberAgent のアメーバピグのインフラ運用周りの与太話。具体的にはサーバが駆動系と待機系の2系統で待機系が通常停止している状態で稼働系が止まった時に稼働する形でサポートしてますよというお話と、アメーバピグアーキテクチャを変更するのは大変だったよというお話。

 具体的に何を使っているとか、何がどう大変とかといった内容が全く無いので、技術的な読み物としてのバリューは無いです。