今月の Software Design : 2013/04 (その4)

 「今月の Software Design 」の4月号の投稿の4回目です。

 さてもう5月号が発売されてから久しいですが、いまだに4月号についての要約と感想です。

 次回辺りでようやく4月号の全ての記事について書き終えます。続いて5月号の記事の要約と感想を書いてゆきます。

 フォーマットはいつもどおり以下のとおりです。

 

・記事のタイトル
( 1 行目 ) 記事の要約
( 2 行目以降 ) 感想

 

○ iOS アプリ開発者の知恵袋

  スマフォアプリのアイコンとインターフェイスデザインについてのお話です。具体的には、デザインを創りあげる上で重要視するポイントと、デザインによってどのような結果や効果が得られるかについて解説しています。

 後半のインターフェイスの話はおもしろいです。これを意識して開発をするとしないとでは結果も変わってくるかもしれません。またインターフェイスデザインを日常のおもてなしで例えているのも面白いです。

 また、記事の構成や文章は構造的でいい感じにまとまっていて読み易いんですけど、前半部分の内容がちょっと酷いです。根拠がほとんどないのに推測に推測を重ねてそれっぽい数字をでっち上げて『デザインによってユーザの90%を獲得できる』という結論を出すのはちょっと無いです。あとアプリアイコンの件もちょっとよくわからないです。

 ちなみにこの連載は今月が最終回みたいです。普段からこの連載については、エンジニアリングについてあんまり書いてくれないので必ずしも好意的ではありませんでしたが、いざ終わってしまうとちょっと寂しいです。

 

○ Android エンジニアからの招待状

 EclipseAndroid SDK プロジェクト作成ウィザードを使ってアクティビティを作るお話です。具体的には、デフォルトで用意されているアクティビティテンプレートのうち BlankActivity を使って、これに追加・編集することで5画面遷移のアクティビティを作成しています。

 個人的にはこの程度の処理であれば手作業で一瞬で済ませてしまえるのですが、それでもビューの xml の自動生成はちょっとありがたいです。また、自分のそれと比較するとこっちの方がコードの再利用をうまいことやっているみたいなので、自分の型に固まってしまっている僕のようなユーザにとっては新しい発見があって面白いです。

 

○  Debian Hot Topics

 Debian プロジェクトの近況がまとめられています。さくらインターネットの協力で設置されたリポジトリサーバ debian-mirror.sakura.ne.jp についてや、clang についての対応状況について、Debian プロジェクトリーダー (DPL) を選出する選挙について、そして国内でのカンファレンスレポートと最後に安定版リリースまでのコミュニティ内部の動きについて紹介してくれています。

 

○ レッドハット恵比寿通信

 日常業務における「OSS ならでは」についての紹介記事と言っていますが、実際にはレッドハット社員から見た JBoss あるあると筆者が執筆中の JBoss 本の宣伝記事です。中身は、JBoss は OSS で誰でもソースコードが見れるので安心だよねという話から、勉強会等で JBoss に詳しい社外の人間に会った時に嬉しさとこっちよりも詳しい場合のヒヤヒヤ感がたまらない的な話。そしてそんな彼らとは仲良くなれるよ、という文脈から JBoss 本の紹介をしています。

 面白いです。その上、話の流れが上手いです。

 

○ Ubuntu Monthly Report

  "ASUS EeeBox PC eb 1020" を例にストレージ容量の小さい環境に Ubuntu を入れる方法を紹介しています。具体的には Ubuntu Minimal CD で ubuntu 12.04 と 12.10 のインストールから X の設定、Gnome の設定、そして Wifi 設定方法について解説しています。