OpenFlow v1.3 で遊ぼう (前編)

 OpenFlow 界隈で「OpenFlow v1.3 対応」について, にわかに話題になっています.

 Open vSwitch では以前から, 各 OpenFlow のバージョンへの対応 [1] を行なっていますが, 僕のメールボックスの半分を埋め尽くす ovs-dev のメーリングリストを見る限りでは, まだ完成していないようです.  

 コントローラはというと, Floodlight プロジェクトは OF 1.3 対応を行なっており, 来年 3 月頃を目処に開発を進めているようです [2].

 Trema プロジェクトも, OpenFlow 1.3 対応 (Trema-edge) を始めたようです [3]. 以前からの Trema プロジェクトは OF 1.0 準拠ですが. Trema-edge プロジェクトでは, OF v1.3 対応, 及び 脱 OVS とそれに伴うテスト用の OF 1.3 対応のソフトウェアスイッチの開発を行うようです. 更に, 年末 or 年明けには本体にマージすると言っています (無茶もいいところでしょう) . 

 

 ただ OF 1.3 対応のコントローラが出てくるのは嬉しいのですが. OF 1.3 対応のスイッチが無ければ試しようがありません. 

 そんな折, OF 1.3 に対応した C/C++ 実装のソフトウェアスイッチの実装 [4] を知りました. 

 

 おぉ!これがあれば, OF 1.3 で遊べるじゃん!

 ってことで, Trema-edge と ofsoftswitch13 を使って, OF 1.3 を使ってみます.

 

 まずは, Trema-edge と ofsoftswitch13 を github から取ってきてビルドします. 

 Trema-edge のビルド方法は, Trema と同じになります. また Trema については, 日本のコミュニティである事に加え, Software Design で連載していただけあって, 情報がいろんな所 [5, 6] にあるのでここでは書きません. 

 対して ofsoftswitch13 は, 世界的に無名な上, 数日前まではドキュメントすら無く, おまけに依存ライブラリがめちゃめちゃマイナーなものを使っているという極めて怪しいモノですので, 解説をしていきたいと思います.

 

 ( 次回 につづく )

 

[1] Open vSwitch の OF1.3 対応 : http://openvswitch.org/development/openflow-1-x-plan/

[2] Floodlight   の OF1.3 対応 : https://groups.google.com/a/openflowhub.org/forum/?fromgroups=#!topic/floodlight-dev/sSZ2qXsBV7o

[3] Trema-edge       : https://github.com/trema/trema-edge

[4] ofsoftswitch13   : https://github.com/CPqD/ofsoftswitch13

[5] Trema 塾         : http://www.trema.info/

[6] SD の Trema 記事 : http://gihyo.jp/dev/serial/01/openflow_sd/0007