今月の Software Design : 2013/02 ( その1 )

 先月から、SD で掲載されている全ての記事を読んで、記事の要約と感想を載せていくという活動を続けています。

 今日は、2013 年 02 月号についての最初の投稿になります。なお内容は、それぞれの記事ごとに以下のフォーマットで書いてゆきます。

 

・記事のタイトル
( 1 行目 ) 記事の要約
( 2 行目以降 ) 感想

 

・弾小飼のコードなエッセイ

 PC の発展とスマフォの登場、そしてスマフォの発展について, Jobs の "Stay hungry, stay foolish." を引用した小飼さんの所見のお話。

 せっかくなので過去半年に遡って記事を読み返して見ました。過去のそれぞれの記事について同じように書くことはしませんが、総じて新聞の一面コラムを読んでいるような印象を受けました。新聞の一面コラムに対しては、各社の深い素養の持ち主がそれを控えめにしつつも滲み出すように時事ネタと絡めた文章が書かれたものという印象を持っていますが、小飼さんのエッセイ(特にここ数カ月)の内容もそんな感じです。

 こういう文章を意識せずにサラッと書けるようになりたいです。とりあえず速読から始めますか。 

 

・最新 Web トレンド

 Facebook と iOS のマップ関連のお話。Facebook の話は、Instagram 買収による写真やユーザ情報の Facebook との連携の話や、逆に Instagram の写真を Twitter に見せないようにするといった話、そして Facebook の利用規約変更に伴う投票の話をしています。変更する規約の中には「利用規約の変更にはユーザ投票が要る」という条項の破棄が含まれおり、これに対して約 61 万人の人間が投票し、うち 88% の 54 万人が利用規約の変更に反対したようですが、反対させるには投票数が一定数以上必要で、それに足りていないとか何とか。

 Facebook の利用規約の変更に投票が必要だなんて知りませんでした。それにしても、Instagram 買収に伴う利用規約変更の投票が効力が発揮されず民主主義が云々とか、何を眠たい事を言っているんでしょうか。おまけに自由がどうのと言う輩も居るみたいです。

 - フェイスブックが民主主義を捨てる日

 全く甘いです、甘々です。かつて随分以前に FSF (フリーソフトウェア原理主義過激派) が Facebook を個人のデータやプライバシーの侵害の恐れ等で糾弾しています (Mark Zuckerberg is TIME Magazine's Person of the Year? Where's the "dislike" button?)。投票で利用規約が云々とか気合が足りません。むしろ Instagram の情報が Facebook に使われる事に怒るべきです。というかそもそも「いいね」情報やメッセージをブラックボックス (Facebook) に抑えられているわけで、こんなクソツール使うくらいだったら GNU Social を使いましょう。と、某教団信者は仰っております。

 単に相手を批判するんじゃなくて、批判対象の代替をちゃんと用意する辺り「さすがは GNU !」と思わせてくれます。

 

・はんだづけカフェなう

 お馴染みの Raspberry Pi の紹介と、GNU/Linux での環境構築手法と、動作確認 (I/O の発行) について書かれた記事。

 個人的にはそんなに馴染みは無いですが、冒頭で「お馴染み」と言ってのける辺り流石です。

 こういうマイコンボードの解説記事は、本来モノが無いと正直楽しめないはずなのですが、こういう記事を見ると、モノを買おうという気にさせてくれる(というかこういう解説記事や本が無いと僕のような気合の足りないユーザはそもそも買わない)ので、非常にありがたいです。かつてインターフェイス (CQ出版) という雑誌で、鼻クソみたいなスペックの ARM 基盤が付録で付いてきて、それの解説が載っていた号は思わず買ってしまったという事もありました。

 ところでこの Raspberry Pi ですが、35 USD で買えるボードらしいんですが スペック が凄いです。

 プロセッサは ARM 700MHz、GPU は Open GL ES 2.0対応。そして 512 MB の RAM を搭載し、100 mbit Ethernet を搭載しています。5年くらい前の PC のマザボが、ARM プロセッサになって超小型になった感じです。普通に PC です。

 おまけに開発者が頑張っているようで、GNU/Linux のカーネルモジュールも整備され、sysfs からボードをいじれるみたいです。めちゃめちゃ欲しくなりました。

 

・ギークハウスなう

 Maker Faire Tokyo 2012 のレポート記事です。

 これ先月「はんだづけカフェなう」で取り上げてませんでしたっけ?? おまけに、記事の1/3は先月のそれとほぼ同じ内容について取り上げています(同じ会場で同じモノを見ているんだから仕方ありませんが)。

 個人的には "〜に行ってきた" という内容の記事は(僕の想像力が足らないのも相まって)イマイチ展示物の凄さやその場の臨場感みたいなものが伝わってきません(たった見開き2ページでそれを伝えるのは至難の技だと思いますが)。恐らく、会場に足を運んだ読者には伝わる内容なのでしょうが。行っていない人間からすると、あまり興味が湧いて来ません。