昨年の振り返りと今年の抱負

 あけましておめでとうございます。

 毎年元旦は都内某所の稲荷神社に参拝に行っていましたが、今年は諸事情で5日に参拝してきました。

 

 昨年の初詣では「労力に対して結果がついてくるような年でありますように」と都合のいい事を祈願しました。

 結果として、労力以上に結果がついてくる非常に良い年でした(神様・仏様・関係者の皆様、ありがとうございました)。

 まぁ、単に結果がついてこないモノに対するエフォートをあまり割かないようにした結果と言えなくも無いですが、努力しても必ずしも報われるわけじゃないのに、少ない労力で大きな成果を得られたと感じることができた事は、非常に幸運だったと言えます。

 

 さて昨年は、世間的にも自分的にも「OpenFlow」が非常にホットな一年でした。

 jaxon の開発にはじまり、6 月頃から trema プロジェクトの活動の開発に首を突っ込み、8 月にコミッタ入りを果たしました。現在は OpenFlow v1.3 対応の trema プロジェクト ( trema-edge ) の開発に関与しています。

 ( trema プロジェクトの高宮さんには、いろいろと目に掛けていただき感謝です )。

 

 もうひとつ。私事ですが、昨年夏にアリエルネットワーク株式会社 ( 以下、アリエル ) を退社しました(かなり今さらですが。今まで公言していなかったし、せっかくなので書いてみました)。IT 業界に生きる人間は慣わしとして、会社を退社した際に長いブログエントリを書くようなので、遅ればせながら書いてみようと思います。

 アリエルは、僕が IT 業界に見を投じた最初の会社で、6年半もの間お世話になりました。おそらく業界的にはかなり長かったんじゃなかろうかと思います。

 またアリエルからは、僕のようなどこの馬の骨ともわからない若造に、雑誌や本の出版、ソーシャルアプリの開発など様々なチャンスを与えてくれ、本当に光栄に思うと共に感謝しています。

 アリエルでの6年半の活動の中、IPA 未踏ユースのスーパクリエータで auto-complete.el などで有名な Emacs の松山さん、Sodex OS で有名な袖山さん、L5 開発者の深町さんなどのハッカー達と関わるといった稀有な経験は、おそらくアリエルでなければ出来なかったと思います。最初に入社した会社がアリエルであった事を心から幸運だと思っています。

 更に、僕のような人間に様々なチャンスをくれ、目に掛けてくださった CTO の井上さんとチーフマネージャーの大谷さんには特に特に特に、筆舌に尽くし難い感謝の念に堪えません。

 

 さて。今年はひとつ、これまで長年やろうやろうと思っていながらも、やれていなかった事をやろうと思います。

 それは「Software Design (以下、SD) を隅から隅まで読む」ということ。

 

 かつて(4年くらい前)、僕がアリエルに居て Onix OS を作っていた頃。チーフマネージャーの大谷さんから言われたことがありました。

 「(技術的に) 尖ってるのもいいですが、裾野をもっと広げる努力をしてください。SD を隅から隅まで読むとか」

 以来ほぼ毎月 SD を購入してはいるものの、興味のある記事意外は一切読まないで、本棚に積み埃をかぶらせ、あまつさえろくすっぽ読まずに捨てるという愚行をここ4年近く繰り返して来ました。

 『後で読もう』『まぁ時間ができたら読み返そう』という虚しい言い訳を繰り返した結果。2008 年から連綿と連なる読み返し待ちの SD が溜まりに溜まって手が付けられない状況になってしまいました。

 いい加減こうした愚かしい呪縛から脱するため、SD は "当月その情報価値を全て吸収して捨てる" という健全な情報代謝をすべく、ここに一つの目標を掲げたいと思います。

 

 " 当月の SD に掲載されている全ての記事を一通り読んで、要約に感想を添えてブログに掲載する活動を1年間続ける!"

 

 " ブログに掲載する " という行為は、本質的には不要ですが。こうした取り組みは、3日坊主で終わる可能性が極めて高いので、強制力を持たせるために設定します。

 また、もし当該ブログエントリを翌月の SD が発売される日までに投稿出来なかった場合には、

 

 " 翌月の SD を5冊余計に買ってブログ読者に配る! "

 

 というペナルティーも設定します。余計に買った5冊は、ブログエントリを書いていない事を指摘してくれた読者方先着5名様にプレゼントします。

 ( 今月は既に全部読み終えたので、来月号の読者プレゼントは残念ながらありません )