今月の Software Design : 2013/06 ( その 1 )

 「今月の Software Design 」の 6 月号の投稿の第 1 回目です。

 今回は新連載を含む 5 つの記事について要約と感想を書きます。

 今月号の特集前に書かれた記事は非常に充実した内容で、特に『結城浩の再発見の発想法』と『enchant』は凄かったです。enchant の記事に至っては、要約するのが申し訳ないと思えるほどです。

 それでは以下のフォーマットでそれぞれについて要約と感想を書いてゆきます。

 

○ 記事のタイトル
( 1 行目 ) 記事の要約
( 2 行目以降 ) 感想

 

○ 自宅ラックのススメ

 自宅にラックを置くことを検討している人に向けた内容の記事で、ラックの寸法についてと、搬入・搬出時の注意点、そしてどんなラックを選びどこに置くべきかについて細かく書いてくれています。

 

○ 結城浩の再発見の発想法

 今月号から始まった新連載で、毎号各ソフトウェア的なテクニックについて取り上げて、当該テクニックの背後にはどんな発想があるのかという事を解説していくようです。今回はバッファについて、バッファとは何で何故必要で、どんなモノがあるかについて、技術的な説明に加えて、より一般化させたバッファという概念について説明しています。

 初っ端からとてつもない内容の記事です。「バッファとは何か?」という一見途方もない質問について僅か 2 ページで簡潔かつ丁寧に説明しています。

 巷では『コンピュータとは何か?』『オペレーティングシステムとは何か?』『ネットワークとは何か?』について、それぞれ 1000 ページ近くの本によって説明されていますが、一つのテクニックながらも深遠な「バッファ」について程よいレベル感で、且つとても共感できる形でまとめられている凄まじい記事です。

 

○ enchant

 enchant.js が文字通り物理的に誕生するまでのお話です。清水氏の前に現れた一人の天才と、後に enchant.js を生み出すもう一人の天才との出会いについて、そして enchant.js が誕生するまでについてのお話がプロジェクトX風に語られています。そして『つまるところenchant.js とは何なのか?』について、戦線を支える兵站という切り口でこれを論じています。

 胸の奥が熱くなり、読んでいて元気が出てくる内容です。

 

○ 偏愛キーボード図鑑

 先月紹介していた Dvorak キーボードについてのお話です。具体的には、どんなキーボードがどこで買えて、どんなモノかという紹介と、通常の Qwerty 配列のキーボードのシグナルを変換してやるデバイス QIDO についての紹介をしています。

 

○ はんだづけカフェなう

 深圳で開催された Maker Faire のイベントのレポート記事です。内容は、筆者の坪井さんが出展された ARM プロセッサのデバッガなどについてと、他にどんなモノが出典されているかについて紹介した現地のレポートになります。